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香水

 「『鬱』から『躁』な日曜日」書いたように、僕には今好きな人がいる。でも、その人には彼氏がいる。彼女とデートして、手をつないで、キスを何度もしようが、彼氏がいることに変わりはない。前に、彼氏がいると聞いたとき、それでも彼女と会いたいと思った。彼氏がいてもいい、また会いたかった。何事も引き際が大切だと思う。でも、僕は引かなかった。「付き合ってください・・・」そう言った。クリスマスをちょっと過ぎてしまったが、たった一つの僕の願い事だった。
 この前、一緒に出かけ、家まで送った。街灯に照らされた、薄暗い歩道を歩く。僕は、僕のことを好きか聞いた。彼女は、「好きじゃなかったら、こんなに二人で会ったりしない・・・」と答える。彼女には彼氏がいる。僕は、これから何をしたらいいのだろう、そう思った。「これからどうしよっか?」と聞く。「どうしよっか・・・」彼女は答える。本当はこう聞きたかったのだろう、「彼と別れて、僕と付き合ってもらうためには、何をしたらいいの?」と。
 彼女の家のそばに着いた。無事家まで送ることができたと実感する。でも、ここで帰したら、気持ちも全部彼氏に帰ってしまうしまうのでは、などという不安がよぎる。帰したくないが、無理なことは痛いほど分かっている。街灯はまばらで、さっきの歩道よりさらに薄暗い。でも、彼女を照らしている月明かりは、彼女の唇を確認するのには十分な明るさだった。またキスをした。彼女の全てを奪いたい。でも、何もできない、そう思った。ただ、切なかった。
 彼女がこれからどういう判断をするのかわからない。僕は待つしかできないのかもしれない。そっと抱き寄せた時、彼女の首から香水の匂いがしていた。

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