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無期懲役になっても10年そこらで出てくるの?

 師匠が、「無期懲役になったとしても、10年そこらで出てきてしまう。全く理不尽だ!」と子供達に言っていた。この10年という言葉、実はよく聞く話である。僕の母親も、「無期懲役って10年しか入ってないんでしょ?軽いわよね~」とよく口にする。本当なんだろうか?調べてみた。

 光市母子殺害事件の判決の前後だろうか、「http://r25.jp/magazine/ranking_review/10003000/1112007070506.html」のページに、無期懲役を受けた場合の仮出所までの期間のことが書いてある。

 日本の無期懲役はそのうち仮釈放が認められ、欧米などの終身刑(一生入る)とは異なる。しかし仮釈放が認められたとしても、真に自由な生活ではなくて保護観察下という扱いらしい。住居は制限され、長期の外出は許可が必要とのこと。しかもこれが一生続くらしい。だから、無期懲役というのは、一生自由は無いということなのだ。

 さて、仮釈放までの期間だが、在所20年以下の者で仮釈放されるものは希とある(http://ja.wikipedia.org/wiki/懲役)。では実際何年で出てくるのか?2005年に仮釈放された者の平均在所期間は27年2月、2007年度はは31年10月だったそうだ。つまり、最低でも20年以上はは服役しないと、仮保釈は無いという事だ。最近はさらに期間が延びてきているらしい。2002年の段階で最長在所者の服役年数は、52年らしい。10年で出てこれるというのは、どうも全くの嘘らしい。

 じゃあ何故10年なのか?。法律だと、無期懲役に処されても10年経過後に仮釈放を許可することができる、という規定になっているため(刑法28条)、このように言われ始めたらしい。これを根拠にマスコミが、無期でも10年で出てきてしまう!なんて言っているから、みんなが信じてしまうわけ。上記の年数を見ればわかるように、10年はおろか、20年服役しても出てこられないのだ。

 マスコミは自分の思った結論に向かうようにしか記事を書かない。法律が理不尽だというのを書きたかったら、凶悪犯罪を犯して無期懲役になっても10年で出てこられるくらい甘いから、日本の法律は理不尽だ!と言える。法律上は間違いじゃないが、さっき書いたように10年で出てくる人はいないわけで、統計でも明ら。

 光市母子殺害事件の被告は無期でも7年で出てこられる、というような内容の手紙を書いているみたいだが、何度も書くがこれは不可能らしい。この犯罪者が、無期でも10年で出てこれられるほど甘いから事件を犯してもいいや、くらいに考えていたらどうなんだろう。本当にそんな風に思っていたら、現実を知って愕然とするんだろうが。日本の無期懲役が軽いと考えている人がいたら、是非文中に載せたリンク先を読んでみてもらいたい。僕は軽いとは思えない、当然だが。

 どうして、10年で出てくる可能性がある無期懲役は甘いとは言うのに、現実では30年は服役するような仕組みの無期懲役、と声を大に言わないんだろう。10年後の自分は、辛うじて想像できるかもしれない。しかし20代30代の人が、20年先、30年先の自分を想像できるだろうか?。それがしかも、一切自由のない、塀の中で過ごす30年だったとしたら・・・。

 

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