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技を実際の場面で使うとき

 何が最強だとか、何々さんが強いとか、格闘技のファンは”最強”という言葉にこだわる。グローブを付けて戦わなくてはならないとか、道着を着ていないとダメとか、実際の場面ではそんな条件はまずない。競技での最強と”強さ”というのはまた別の話だ。戦場でグローブを付けて突撃していっても、撃ち殺されるだけだし。また、ピストルをもって柔道の試合には出られない。そのそれぞれのシチュエーションで、効果的な戦術と技術を使える人が勝つのだ。

 僕は少林寺拳法を17年ほどやっているが、武道じゃない、弱いなんて言うのをよく聞くことがある。練習が甘いとかも。指導する立場ゆえ、練習が甘いんじゃわるいなと思って、伝統空手をやってた人に「練習はどう?甘い?」と聞いたら、「全然そんなことないですよ!」と言ってくれた。僕たちは仕事を持っているから、少林寺拳法はおまけな習い事だとおもう。へとへとになるまで練習したり、怪我寸前まで稽古をするのもいいけれど、生業に影響が出たら優れた習い事とは言えないだろう。

 いい加減な練習でもないと言ってくれたからこれに関しては安心したのだが、じゃあ少林寺拳法の技は使えるのだろうか?。僕が習っている間で技を使うような場面に遭遇したのは、一回しかない。この平和な日本で、火の粉が降りかかってくることは少ないし、自ら火の海に飛び込む勇者もあまりいないだろう。友達とか家族が火の中にいたら、そりゃ助けるけども。そういう場面に出くわす確率も含めて、技を使うという機会は少ない(というかほとんどない)。少林寺拳法の技なんてほんとは使えないのかな・・・despairなんて心のどこかで思っていた。

 先日、こんな話しを聞いた。僕の行っている道院と凄く仲がいい道院があって、そこの先生が盗撮魔を捕まえたという話し。盗撮魔を捕まえんと腕を握っていた人の助けを求める声が聞こえて、その先生が家から飛び出していったそうだ。盗撮魔は逃げようと暴れていたらしいが、その先生が「なにやってんの~!!」と、もみ合っている二人から事情を聞いたそうな。そこで盗撮していた奴が逃げようとしていて、それを止めている人がいるということがわかったそうだ。状況を把握した先生は、圧法となんかの固め技で制して、警察が来るまでふんじばってたらしい。

 これを聞いたとき、本当に技は有効なのか?という疑問に答えがでたきがした。その先生は7段だし、皆が尊敬するような人格者で達人。そういう人だから落ち着いて技を運用できたのかもしれないが、使った技術はまさに少林寺拳法の技だった。「生兵法は怪我の元」なんて言いますから、僕みたいななまくら拳士はまねしない方がいいですがcoldsweats01・・・。弱いとか使えないとか簡単に言ってしまう人は、恐らく上辺だけやって知ったつもりになって、技の神髄は知らぬままなんだろう。僕も神髄がなにかわからないが、これからも続けていく意味を見つけたような気がした。

 あの日あの時、盗撮魔とそれを逃がさないと腕を掴んでいる人、そこに表れた先生。戦術と技術を駆使して悪い人を捕まえたということは、その場では最善で最強だったに違いない。人間一人救えなくて何が最強か!と僕はよく言う。強さにも色々あるとは思うが、僕たちの求めている”本当の強さ”とはこういう事なのかもしれないと思った。


 

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少林寺拳法」カテゴリの記事

コメント

おっしゃるとおりだと思います。
強いことはすばらしいことかもしれませんが、自慢することでもないですし。
何でどう強いなんてのは、結局の所、自分が負けなかったらいいだけの話だと思います。
そう思うと、結局のところは、自分の心の持ちようが肝心ということですね♪

投稿: そんQ | 2009年9月15日 午前 10時10分

そんQさん
生物の最強というのは、恐らく生き残ることだとは思うのです。戦って勝つということは、最強とは別とは思いますね~。
何事にも負けない強い己を持つこと、それはまさに”強い”ということでしょうねhappy01

投稿: 管理人 | 2009年9月15日 午後 04時40分

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